この本が書かれたのは2006年のことで、その当時としてCMOとはかなり新しい職種だったのではないかと想像します。ただ、現在においてもChief Marketing Officerという職種がどれだけ日本で広まっているかはかなり疑問です。これはやはりマーケティングそのものに対する位置づけが日本企業では浸透していないように思えます。マーケティングの職務がWeb等の販促、販売戦略を考える営業のトップ、企業の戦略を考える経営企画といったように、分断化されており、それで今まで大きな問題もなかったのでしょう。そういった環境からCMOという職務が生まれるには無理があるかもしれません。
今後、デジタルメディアが社会コミュニケーションにおける重要なインフラとなる中、個々の製品ブランドとしてではなく、企業全体として、どのようにどのようなメディアやコミュニティーと関連させ、ブランド価値を高めていくかは日本企業にとって重要な戦略となってくるはずです。まずは、そのあたりの課題を認識し、今までの組織を超えたマーケティング活動が出てくることを期待します。そういった環境からCMOという職種の必要性が生まれてくる気がします。
また、本書を書かれたべリングポイントの神岡氏のように、マーケティングの価値を認識された方がより活躍され、日本におけるマーケティングのコミュニティーが出来上がっていけばよいと感じました。
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