2010年10月9日土曜日

行動を促すマーケティング(ソーシャル・マーケティングを読んで)

コトラーのソーシャルマーケティングを読んでみました。ソーシャルマーケティングは社会貢献活動に従来のマーケティング手法を取り込もうというものです。例えば、貧困をなくすマーケティング的な戦略を考えるといったことが挙げられます。もちろん、商品やサービスを売るのではなく、社会貢献を達成する目的なのですが、一番の違いを感じたのは最終目的が人の行動であるということです。それは人々が従来通りのやり方でやっていてはある目標にいけないわけで、その行動をどう変えていくかが重要なわけです。身近な例では禁煙を広めるためには、タバコを吸っている人にはタバコを吸う習慣から脱してもらわなければなりません。

これは私が通常のマーケティングという概念の中で気がついていなかっただけかもしれませんが、この「行動を変える」という視点はビジネスの中でもっと取り込んでいけるのではないかと思います。つまり商品を売るためにどうするか、会社を知ってもらうためにどうするか、マーケティング3.0のようにコミュニティーとどのように接するか、といった視点ではなく、人の行動をどう変えるかという視点です。これには2つの応用が考えられる気がします。ひとつはどこにでもある古い考え方、ビジネスの進め方に対する行動の変革です。例えば、情報がタイムリーに伝わらない、プロセスが多すぎて決定に時間がかかりすぎるなど様々な行動に起因する問題があるかと思います。それをどのように価値観を変えてもらい、解決できるかということにつかえるのではないでしょうか。もうひとつは物を買うまでの細かい行動です。私のいるB2Bの世界では、例えば稟議書を書く、あるいは関連部署に正しく調整してもらう、といったことが考えられます。つまり、売るという目標にいたるまでに必要な行動を促す手法ということになります。どちらかというと営業の仕事になるのかもしれませんが、マーケティングとしてもこういった点をもう少し掘り下げても良いのではないかと思いました。もちろんすでにやっていらっしゃる方々は多いかもしれませんが。

ソーシャル・マーケティングという社会貢献にマーケティングを使うという考え方に共感を感じながら、再度、マーケティングとして考えるべき別の角度でのものを発見できた気がしています。

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